薪ストーブと暖炉
下記は薪スローブの設置例です。
暖炉と薪ストーブの違い
1. 構造
- 暖炉(ファイアープレース)
暖炉は、壁に組み込まれた開放型の炉のことを指し、通常はレンガや石でできています。火を直接見ることができ、炎の暖かさと視覚的な雰囲気を楽しむことができますが、燃焼効率が低く、暖房効果は比較的弱いです。室内の空気が燃焼に使われ、排気は煙突を通じて外に排出されます。 - 薪ストーブ
薪ストーブは、金属製の密閉型の燃焼炉で、ガラス扉越しに火を眺められるものが多いです。煙突に接続されている点では暖炉と似ていますが、密閉構造なので燃焼効率が高く、室内を効果的に温めることができます。また、ストーブ本体が熱を蓄え、遠赤外線で暖かさを放出するため、部屋全体を効率的に暖めます。
2. 燃焼効率と暖房性能
暖炉
開放型であるため、空気が炉内を自由に出入りしやすく、燃焼効率が低く、部屋を暖める力が弱いです。暖房というよりも、雰囲気を楽しむための用途に適しています。
- 薪ストーブ
密閉型のため、酸素の供給量を調節でき、効率的に薪を燃やすことができます。熱効率が高く、部屋全体を十分に暖めることができるため、寒冷地での実用的な暖房器具として人気です。
3. 使用目的と設置場所
- 暖炉
伝統的にヨーロッパや北米などで、家の中で暖かい雰囲気を作り出すために設置されています。見た目の美しさが重視されることが多く、豪華なデザインのものもあります。 - 薪ストーブ
暖房をメインの目的としており、日本の寒冷地などでも実用的な暖房器具として使用されます。設置には煙突が必要ですが、サイズや形状の選択肢が豊富で、一般家庭にも導入しやすいです。
4. 燃焼制御
- 暖炉
空気の流入が自由なので燃焼のコントロールは難しく、火力の調整も困難です。 - 薪ストーブ
空気を取り込む量を調節することで、火力をある程度制御することが可能です。これにより燃料の消費を抑え、長時間の燃焼が可能です。
まとめ
暖炉は、雰囲気やインテリア性を重視する方に、薪ストーブは効率的に部屋を暖めたい方に向いています。
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