もう一つのローコスト住宅・福岡市工務店・注文住宅・㈱清武建設一級建築士事務所
家づくり相談カウンター福岡
~施主の利益にならない家づくり文化について~
株 式 会 社 清 武 建 設 代 表 取 締 役 清 武 修 一
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社会ニーズ、ライフスタイルの変化で、
家づくりも変化することは当然です。
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しかし、コストが増え、施主の利益にならない、
家づくりプロセスの変化が多いと感じます。
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弊社50年の歴史とともに書いてみたいと思います。
理にかなった家づくりの文化
筑前町(旧夜須町)に父(現会長)は生まれ、
日本全体が戦後の苦しい時代で、高校進学率4割の時代、
父も家計に負担をかけない為に、
中学校卒業後、大工の「丁稚奉公(でっちほうこう)」へ行きました。
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「丁稚奉公」とは、親方や兄弟子より 「仕事を教えてもらう?」という事で、
基本的に、給料はありません。
「食事」と「寝床」のみ提供されるだけです。
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何故 「仕事を教えてもらう?」かと申しますと、
「仕事は、見て覚えろ!」といわれる事が一般的な時代で、
無給で働き、今では考えられない環境ですが、昔は当然のことでした。
過酷な環境ですが、考え方によっては合理的で、
「高校」や「大学」は学費が必要ですが、
「丁稚奉公」は学費無料の「職人学校」といえます。
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しかし、現在は「最低賃金制度」が法律で定められ
「丁稚奉公」という制度は違反になり、
無くなってしまいました。
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「丁稚奉公」のある時代は、半人前だと賃金が発生せず、
早く一人前になって・・・・という思いも強く、
必死に職人としての技術習得を行っていたと思います。
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大工仕事が出来て、初めて賃金が発生すべきですが、
現在は半人前でも賃金が発生します。
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それらの理由もあり、「丁稚奉公」の人件費が発生しない時代は、
大工手間(人件費)が多い「純和風住宅」を、
一般の方々が当たり前に建築できていました。
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しかし現在「純和風住宅」を建築すると、
人件費増で高額になってしまう状況です。
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現在では、そのような理由もあり、
人件費が少なく簡素化された
洋風住宅が主流になってしまいました。
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システムキッチン等、設備器具が便利になった反面、
設備器具費用が、建築費用を占める割合として増えており、
その理由からも簡素化された洋風住宅になったと思います。
父(現会長)の場合、
約10年間の丁稚奉公(大工見習い)でした。
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「職人」として、一人前になるという事は、
朝倉郡三輪町周辺(現在の筑前町)という小さな町で、
すぐに周知になりました。
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「大工」「棟梁」として、
尊敬を持って接していただき、
「やりがい」もあったはずです。
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田中角栄衆院議員が
議員立法として国会に提出し
建築士制度が作られました。
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大工として一人前になった父ですが、
これから、建築士という資格がないと、
建築工事(設計)の認可が取れません。
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20代後半から、大阪の建築専門学校(夜間)に入学し、
2級建築士を取得しました。
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それから、約40年程、注文住宅の設計~大工工事まで、
父は、一貫してやっておりましたので、尊敬しています。
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現在の住宅では、建築する事が少なくなりましたが、
純和風住宅で、屋根の反り(そり)、起り(むくり)を表現した
手書きの設計図がたくさん残っています。
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その後、父も年齢には勝てず、
大工を引退する時期が迫ってきました。
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私(現在の代表者)は、
上場企業(建築設計・不動産)の係長を務め、
30才で退職しました。
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当時の個人経営の清武建設を継ぐことにしたのです。
しかし、意見の衝突が始まります。
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「会社の看板」を屋外に掲げてなく、
「いい仕事をすれば、次の仕事も来る。」
という父の考え方がありました。
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実際、父は、看板なし(PRなし)で、
注文住宅の設計~大工工事までおこない、
仕事が途切れない40年間でした。
反論する事は難しい状況です。
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PRをおこなわない考えは、
現在は困難。意見が合いません。
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跡を継ぐことで脱サラしたのですが、
跡を継いだ事になるのか、微妙な状態ですが、
福岡市東区箱崎ふ頭にて、支店という形で、
スタートし、法人化しました。
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その後、法人化10年目(2012年)に、
福岡市東区箱崎7-2-14 へ移転し、現在に至っています。
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最適と考える家づくりの流れ
~作り手が社会ニーズを変えている現実~
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この文章を書いている今では、
昔の『笑える』思い出になりましたが、
企業PRは不要だという父の考えに悩みました。
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「いい仕事をすれば、次の仕事も来る。」
という事を有言実行し、宣伝活動なし、屋外看板なし、
しかし、多忙な父の40年間があり、実証済みです。
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パブリックな建築は違いますが、
住宅建築の場合は、
ご近所の大工さんに直接依頼していました。
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受注に特化した「住宅営業マン」、
最近は、工務店あっせんのプロ、工務店紹介のプロ、
というよくわからない職業は経由しません。
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元大工の父の立場では、
存在理由が分からい職業が増えました。
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そこで現在の弊社ですが、
近年の住宅建築は「選択肢」が多く、複雑です。
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建築基準法に従って「建築許可」を取る為に、
「建築士」という職業は必要であり、
弊社の正社員は、一名の経理担当以外は全て「建築士」です。
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『施主(お客様)』 ⇔ 『建築士(弊社社員)』 ⇔ 『職人』
上記が弊社体制で、非常にシンプルです。
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『施主(お客様)』 ⇔ 『モデルハウス』 ⇔ 『営業』 ⇔ 『建築士』 ⇔ 『下請工務店』 ⇔ 『職人』
このような流れになりつつある現在の住宅業界ですが、
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「丁稚奉公」 があった父の時代では、
『施主(お客様)』 ⇔ 『職人』
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でしたので、現在は、お客様(施主)との間に、
いろいろなものが複雑に加わっています。
当然、コストが増える事は一目瞭然です。
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多くの人が介在する家づくりは、
間違った社会ニーズの創出であり、
広告会社等が変えてしまった
社会ニーズだと思っています。
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多くの方の介在は、施主の安心に繋がりますが、
近年は、「構造」、「防水」、「地盤」の保険制度があり、
10年保証(更新により20年30年・・・・60年)をおこないます。
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瑕疵保険会社の所属建築士によって、
基礎工事状況、木造の軸組・耐力壁の状況、完成状況まで、
細かな検査をおこなう体制が整っています。
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住宅会社による品質の差は少なくなり 、
健康的な素材か否かは会社によって違いますが 、
複雑に多くの方が介在する家づくりは必要ありません。
職人の意見が反映されない家づくり
大工さんとしての、「いい家を建てたい」という思いは、
お客様、設計者と同じ、あるいは、それ以上です。
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しかし、ハウスメーカーの指導では、
お客様と直接、職人がお話することは
禁止されているそうです。
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何故なら、職人として、正しい事をお客様へお伝えしても、
営業トーク的には違う場合があるからです。
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父が 「丁稚奉公」 をおこなっていた時代は、
『施主(お客様)』 ⇔ 『職人』
でしたので、『職人』の意見が反映されないのは、不自然。
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そのような状況が続くと、
増々、『職人』さんの「やりがい」というものが失われ、
木造住宅の伝統文化が失われてしまう気が致します。
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弊社の現状
弊社の状況ですが、
一級建築士事務所としての設計業務、建設業と並行し、
多くの方が、手の届く宅地価格帯を目指した、
分譲地の開発(ミニ分譲)もおこなっています。
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また、引っ越しまでの総額計算、
住宅ローンのシュミレーションもご提案し、
家計に負担の少ない事を確認しながら
ご提案が出来ていると思います。
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そして、現在の父の状況ですが、
大工は引退しましたが、
現場の片づけをおこなっており、感謝しています。
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『施主の利益にならない家づくりプロセスの変化』
について書いてみましたが、
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『施主の利益にならない家づくり工法の変化』
についても弊社にてお話させていただきます。
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福岡注文住宅・設計事務所&工務店・㈱清武建設 一級建築士事務所
営業マンなし。営業経費削減。建築士に直接相談する低価格オーダー住宅
(施工エリア)
福岡市
中央区、博多区、東区、西区、南区、早良区、城南区
糟屋郡
新宮町、久山町、粕屋町、志免町、篠栗町、須恵町、宇美町
福岡県他
筑前町、大刀洗町、朝倉市、小郡市、久留米市、うきは市、筑紫野市、太宰府市、大野城市、
春日市、那珂川市、糸島市、古賀市、福津市、宗像市、宮若市、直方市、飯塚市
佐賀県
基山町、鳥栖市
HOME PLAN KIYOTAKE 株式会社清武建設
一級建築士事務所登録 福岡県知事 第1-60550号
建設業登録 福岡県知事 第97896号
宅地建物取引業者登録 福岡県知事 第17677号
設計室:福岡市東区箱崎7-2-14 kiyotakeビル(地下鉄貝塚駅徒歩8分・Pあり)
木工所:福岡県朝倉郡筑前町
連絡先:092-201-8201 相談室窓口:0120-01-5040
定休日:火.水.GW.盆.年末年始